ミツバチを飼育するための方法

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ミツバチの飼育

セイヨウミツバチを育ててみたいけれど、一体一年を通してどんな作業が必要になるの?というのは気になるところだと思います。

ミツバチには四季それぞれの活動があるので、それに合わせた対応が必要になります。

今回は「ミツバチを飼育するための方法」についてまとめてみました。

巣箱を購入する

まずは巣箱を購入する

インターネットや養蜂道具専門店で巣箱の完成品を購入することができます。

一般的に使用されている巣箱はスギ材でできたものです。

アメリカのラングストロング氏が1851年に発明した「普通式巣箱」と呼ばれていて、ミツバチが活動しやすく人間にとって取り扱いがしやすいように作られています。

一般的には内寸が37.0cm、奥行き48.6cm、高さ25.2cmの大きさで巣脾が10枚入るようになっています。

どんな巣箱を購入したらよい?

日本産、米国産の巣箱は、値段はそれなりにするものの、品質がよい場合が多いです。

逆に中国産の巣箱は、安価で手に入れやすいものの、品質面で劣る場合があります。DIYをするつもりはないけれど、多少の補修くらいならできるという場合は、自分で補修するというのも一つの手です。

季節ごと育て方のポイント

3月になり暖かくなってくるといよいよミツバチが飛び始め、女王蜂は産卵を開始します。

レンゲなどの花が咲くとますます女王蜂の産卵が活発になり、ピークのときは一日に2000個以上産卵します。この時期に健勢(ミツバチの数を増やすこと)をして流蜜期(蜜源植物が開花し、一番流蜜になる季節)に間に合うよう、強勢群を作る必要があります。

養蜂家がシーズン最初の内見を行う際は、巣の底をクリーニングしたり、必要があれば巣箱の構成を変更したりします。またダニに寄生されていないかなどのチェックも怠ることはできません。

ここから夏にかけて、本格的に採蜜が始まります。

6月になってミツバチの数が顕著に増える頃に、継箱を追加してハチミツの熟成と貯蔵に備えます。春から夏にかけての季節が養蜂家にとって一番忙しい季節となります。

夏のまっただ中に幼虫の誕生が最盛期を迎え、採蜜のピークとなります。巣分かれが行われる季節でもありますので、分蜂熱に気をつけるようにしましょう。

その後ミツバチは減少していくと働き蜂たちは秋に向かってオスバチを追い出すなどして越冬に向けて準備をします。

お盆を過ぎたあたりから秋にかけて気をつけなくてはならないのが、スズメバチによる急襲です。

昆虫などのエサが少なくなってくると、スズメバチはミツバチやミツバチの幼虫を狙って巣を襲うことがあります。

オオスズメバチに狙われてしまうとものの数時間で巣ごと全滅させられてしまうことがあります。特に台風の後にスズメバチが出現しやすくなるのでスズメバチの防除には気を配りましょう。

ミツバチの数が減り始めるので、巣板の数を少しずつ減らすなどして越冬に向けて調節します。

冬の間ミツバチたちは巣箱の中で固まって蜂球を作り、羽の付け根の筋肉を震わせて熱を発生させています。

冬の間でも巣内の温度は常に30度以上に保たれています。そうやって巣箱内の温度を上げることにより、変温動物であるミツバチも冬眠をせずに春に向けて越冬することができるのです。

ミツバチの負担を減らすためにも、巣箱はできるだけ日の当たる暖かい場所に置き、風や雪除け対策を行います。

また冬の間に養蜂家は巣の施設や道具類のメンテナンスを行い、必要であれば道具を買いそろえて養蜂計画を立てます。

まとめ

ミツバチの飼育方法についてまとめてみました。

一年を通じたミツバチに関わる作業が見えると、自分の生活に組み込みやすくなりますね。
無理のないプランで、おいしいハチミツ採りを楽しみましょう。

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