ミツバチ飼育してハチミツを作ってみたい!という人が増えています。
けれども一体ミツバチってどうやって捕まえればよいのでしょうか?適当に巣箱を作っておけば勝手に住み着いてくれるものなのでしょうか。
今回は「ミツバチを自分で捕獲するための手順と方法」についてまとめてみました。
Contents
分蜜の時期を狙う
時期を逃さない
ニホンミツバチを捕獲するための基本中の基本が、分蜂時期を逃さないということです。
分蜂の時期については〔分蜂マップ〕(http://www.mitsubachi-map.com/)を参照にしてください。
分蜂の始まる10日前には巣箱を設置するようにしましょう。
その年にもよりますが、群れが大きいと分蜂が早まる場合もあります。
時期を逃すとまた1年間待たなくてはならないですし、出遅れてしまうと捕獲率が下がってしまいます。
巣箱をたくさん置く
巣箱の数が少なければ、それだけ捕獲するチャンスが減ってしまうということになります。
巣箱はなるべくたくさん作りましょう。
そして同じ場所に並べて置くのではなく、なるべく離れた場所(数百メートル以上)に分散して設置するようにしましょう。
ただし群れが確実いることがわかっている状況下でいくつかの巣箱を設置するのは有効です。
巣箱を適切な場所に設置
巣箱を設置したい場所
ニホンミツバチを捕獲するには適切な場所に巣箱を置く必要があります。
見晴らしがよく、風があまり当たらない場所、強い光が当たらない場所、それから巣箱の前にある程度飛び立つためのスペースが確保されている場所などが挙げられます。
逆に草木のない直射日光の当たらない場所や西日が強く当たる場所は避けた方が良いでしょう。
近くに群れがいるのであればなおベターです。一度捕獲できたらそこはニホンミツバチにとってお気に入りの場所ということになるので、毎年同じ場所に設置してみるようにしましょう。
巣箱を設置してはいけない場所
むやみやたらに人を襲ったりすることのないミツバチですが、知識のない人にとってみればミツバチの巣が近くにできるということは恐怖以外の何物でもありません。
トラブルを避けるために、住宅街、許可を得てない他人の土地、神社や公園などの公共の場所に巣箱を設置するのは避けましょう。
巣箱に蜜蝋を塗る
蜜蝋を塗ってみる
巣箱が完成したら、ミツバチを誘引するために蜜蝋を塗りましょう。
捕獲率を上げることができる、ニホンミツバチ養蜂家の殆どが行っている手法です。ニホンミツバチは一度巣を作った場所をお気に入りにする性質があるため、蜜蝋がこびりつき香りの残っている場所では捕獲率が上がるのです。
蜜蝋以外も効果がある?
蜜蝋以外のもの、例えばハチミツや砂糖水などを塗っておくと捕獲率が上がるのではと思われがちですが、アリが集まってきてしまうので好ましくありません。
蜜蝋以外のものを塗ることはやめておきましょう。
キンリョウヘンを巣箱の近くに置く
キンリョウヘンって何?
金稜辺とも書きます。中国原産のランで、長さ約20〜30cmの葉を持ち、4〜5月に花を咲かせます。
ニホンミツバチを捕獲する際に有効と言われています。
キンリョウヘンにはニホンミツバチが好む蜜を分泌する蜜腺と呼ばれる部分があり、不思議と他の昆虫が嫌う蟻とニホンミツバチだけを誘引します。
キンリョウヘンを置くと花が見えなくなるくらいミツバチがたかることがあります。
巣箱の側にキンリョウヘンを置くだけでニホンミツバチの捕獲率がぐんと上がります。
ただし、セイヨウミツバチには効果はありません。
キンリョウヘンが手に入らなかったら
キンリョウヘンは取り扱う店が少ないことから入手が難しかったり、うまく栽培できなかったりといった理由で扱いにくいかもしれません。
そんなときは待ち箱ルアーを試してみましょう。待ち箱ルアーとはキンリョウヘンの誘引成分を科学的に合成して作られた誘引剤のことを言います。
キンリョウヘンと同等の効果があります。分蜂時期に合わせて開封し、巣箱に取り付けるだけなのでお手軽ですね。
まとめ
ミツバチを捕獲するための方法についてまとめてみました。
ニホンミツバチは手に入りにくいですが、その分希少なハチミツを取ることができるので取りがいがあります。
是非チャレンジしてみてくださいね!
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