ミツバチたちは私たちにたくさんの恩恵をもたらしてくれますが、一方で私たち人間に対して攻撃性を見せるときもあります。
蜂の一刺しという言葉もありますが、それだけにダメージが大きくなることもあり、ミツバチといっても決して軽視することはできません。
今回は「もしもミツバチに刺されてしまった場合の対処法」をご紹介します。
Contents
蜂に刺された時の症状
ミツバチに刺されると
ミツバチに刺されるとチクッとした痛みが走り、刺された箇所が赤く腫れあがります。
その後、手当の仕方による差や個人差などが関係しますが、数時間から数日にかけて痛みが続きます。またかゆみを伴うしこりが数日間続く場合もあります。
こんなときは大至急病院へ
以下のような症状がある場合は大至急病院へ急ぎましょう。
口内の異物感や痺れ、飲み込みにくい、耳鳴り、くしゃみ、けだるい、腹痛、尿便意、じんましんなど。
特に呼吸困難、両手足のしびれ、悪寒、めまい、失禁、意識を失うなどした場合は救急車を呼び、安静にして待ちましょう。
応急処置の手順
刺された時に最初にすべきこと
ミツバチに刺されたらなるべく早く応急手当をしたいところですが、その場にとどまらず一刻も早くそこから離れましょう。
蜂の毒液には警戒フェロモンが含まれており、他のミツバチたちをおびき寄せてしまいます。
他のミツバチたちを刺激しないように落ち着いてゆっくりと、最低でも10〜20メートル以上は離れるようにしましょう。
応急手当の仕方
ミツバチに刺された場合、毒袋と一緒に毒針が刺さったままであることがあります。
指でつまむと毒液がさらに注入されてしまう恐れがあるので、なるべくピンセットや毛抜きなどで抜くようにし、なければカード状のもので滑らせるようにして払いましょう。
毒針を除去したら流水で皮膚の表面についた毒液を洗い流します。また刺された箇所の周りをつまんで毒液を絞り出すと後が楽になります。
抗ヒスタミン系成分を含むステロイド系軟膏を塗って様子を見ましょう。痛みがひどいときは保冷剤などで冷やすと痛みを和らげることができます。
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蜂刺され災害を防ごう:林野庁
やってはいけないNG対応
蜂の毒を絞り出す際、口で吸い出そうとするのはやめましょう。
蜂の毒が歯茎などから体内に侵入してしまう恐れがあります。
またハチに刺されたらおしっこをかけるとよいという迷信がありますが、尿をかけることにより傷口から雑菌が入ってしまう恐れがあるのでやめましょう。
尿に含まれるアンモニアが蜂の毒に効くと信じられて広まりましたが、蜂の毒はアンモニア水では中和することはできません。
刺されるのが嫌で、ミツバチの蜂養を止めたくなったら
ミツバチはどんなときに刺すの?
スズメバチやアシナガバチと違い、ミツバチの針には返しがついているため、一度刺すと内臓ごと千切れて刺した相手の体に残ってしまいます。
つまり刺す時は命がけなのです。ですからよほどのことがない限り、ミツバチは攻撃しようとはしません。
そんなミツバチが命がけで刺す理由は、巣の安全を脅かされたから、もしくは身の危険を感じたからの二つしかありません。
ミツバチに刺されないようにするために
燻煙器を使用して作業するようにしましょう。
ミツバチは煙が苦手なので、煙をかけられるとハチミツをたくさん吸って大人しくなるという習性があります。
ミツバチの機嫌のいいときは燻煙器が無くても作業することができますが、ミツバチの機嫌が悪い時は燻煙器無しでは刺される危険性が増してしまいます。
また作業をする際は必ず頭を守るための帽子をかぶるようにし、なるべく全身を覆うような服装にします。絶対に刺されたくないのであれば、防護服を用意しておきましょう。
余談ですが、私は昔、家にスズメバチの巣が作られて駆除した経験があります。
ミツバチとは違い凶暴でコワイので、プロの蜂駆除業者にお願いしました。
もしハチを退治したい、駆除したいとお悩みの方がいるかも…と思い、役に立つ記事を紹介しておきますね。→ハチ(の巣)駆除の参考記事
まとめ
ミツバチに刺されてしまった場合の対処法などについてまとめてみました。
スズメバチなどに比べると大人しく攻撃性がないと言われていますが、刺されたときの症状は様々なので、できれば刺されたくないものです。
ミツバチも刺すときは命がけですから、なるべく刺されないようにすることがミツバチと人間のためでもありますね。