趣味で養蜂をする人が増えているそうです。純粋な採れたてハチミツを作ることができるなんて、素敵ですよね!
今回は「自分でハチミツを作りたい方へ!自分で養蜂を始めるための手順をご紹介」についてまとめてみました。
Contents
巣箱を作る
巣箱の種類
ニホンミツバチの巣箱にはいくつかの種類があります。
もっとも一般的に使用されている重箱式巣箱、伝統的な飼育方法で使われている丸洞式巣箱(まるどうしきすばこ)、最も近代的な巣枠式巣箱(すわくしきすばこ)などが挙げられます。
重箱式巣箱とは?
重箱式巣箱とは、その名の通り重箱のように何段も重なっている巣箱のことを言います。
ただ底面がなく、枠のような形をしています。ニホンミツバチは上から下へと巣を大きくしていくので、それに合わせて巣箱を下に継ぎ足します。
巣の上側に蜂蜜を貯め、巣の下側で幼虫を育てるため、蜂蜜を採取するときは上の段を分離します。
重箱式巣箱の台
巣門が草で覆われたり雨水が入ったりしないよう、専用の鉄製台やビールケースなどを使用して地面から数十センチの高さに巣箱を作るようにしましょう。
重心が高くなってしまうと、強風などで倒れてしまう危険があります。台に重りをつけて重心を低くしましょう。
重箱式巣箱の作り方
重箱式巣箱の作り方です。
1.重箱の大きさ以上の底板を用意します。
2.高さ50mmほどの巣門枠に、幅10mm以上、高さ7mmの巣門を削って作ります。7mmを超えるとスズメバチが侵入できてしまいます。
3.幅150mm、長さ255mm、厚さ35mmの板を、作る箱数×4枚分用意し、木裏(木の内側)を外側にして合わせます。
4.箱を作るための下穴を3つ開け、巣落ち防止用の穴を箱の中央に来るように開けます。
5.隙間ができないように電動ドライバーで木ネジを固定します。
6.巣落ち防止用の穴に十字になるように針金を入れ、端をUの字に折り曲げて巣箱に食い込ませるように固定します。
7.巣箱の大きさに合わせて天蓋を作れば完成です。
飼育方法を学習する
セイヨウミツバチは手がかかる?
セイヨウミツバチは巣箱に巣枠を設置するなどの作業が必要です。
またセイヨウミツバチは伝染病やダニ予防のために薬剤が必要になるのでその分のお金と手間がかかります。
ニホンミツバチは手がかかる?
ニホンミツバチは空の巣箱に巣を作るので手間がかかりません。そして在来種で丈夫なので、抗生物質などを使用する必要もなく、安全なハチミツを取ることができます。
またニホンミツバチは蜂群を増やしたい、お金を儲けたいといった特別な動機がなければ、基本的には放っておいても問題ありません。ただしスムシやスズメバチ被害などが起きる可能性もあるので時々はチェックするようにしましょう。
届け出は必要?
ニホンミツバチは趣味で養蜂する際も届け出が必要です。ただし各都道府県により対応が異なりますので、直接自治体に確認しましょう。
蜂を捕獲する
時期を逃さない
ニホンミツバチの飼育を一から始める際、最も難しいのが蜂を捕獲することかもしれません。
主に春に分蜂のシーズンが始まりますが、そのうち分蜂の最盛期は1か月間ほどしかありませんので、この時期を逃さないようにしましょう。
蜂玉を捕獲する
分蜂したニホンミツバチは一度別の場所に固まって新しい巣を探します。
そのときにできる蜂玉を捕獲し、巣箱に強引に入れるというやり方です。この方法を行うときは、必ず女王蜂が巣箱に入ったことを確認するようにしましょう。
ただしその巣が気に入らなかった場合は営巣しない場合もあります。
まとめ
自分で養蜂を始めるための手順についてまとめてみました。
ニホンミツバチの飼育に気遣いやコツは必要ですが、ニホンミツバチのハチミツは希少なのできっとやりがいはあるはずです。
格別なハチミツを味わってみましょう。
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